株式会社 GSユアサ環境科学研究所

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建材・吹付け材中のアスベスト

建材・吹付け材中のアスベスト分析

弊社の分析技術は、公的機関により認められています

お客様に安心してご依頼いただけるよう、下記要件にて分析を実施いたします。

  • 分析の実施は、建材製品中の石綿含有率測定クロスチェック認定分析技術者(Aランク認定含)が担当します。
  • 結果報告書は、「石綿障害予防規則第3条第2項に基づく石綿分析結果報告書の統一様式」を使用します。

 

認定要件について

社団法人日本作業環境測定協会により「平成22年度石綿含有建材中の石綿含有率測定に係る講習会を受講していること」、「石綿の含有率の測定に使用する分析機器を保有していること」並びに「石綿障害予防規則第3条第2項に基づく石綿分析結果報告書の統一様式を使用していること」に該当するかどうかにより判定され、その結果はで公表されております。

石綿分析技術の評価事業(石綿分析に係るクロスチェック事業)

 

JIS A 1481(建材製品中のアスベスト含有率測定方法)

平成18年3月25日制定;平成20年6月20日改訂)

位相差顕微鏡による定性分析:分散染色分析法 
X線回折装置による定性分析 
X線回折装置による定量分析(定量下限値:0.1%)   

 

※定量下限値は試料の状態により変動する可能性がございます。 

 

厚生労働省よりの通達

 

基安化発第0206003号、基安化発第0206004号(平成20年2月6日)

 平成18年8月21日、厚生労働省より以下の通達が発表されました。

新通達の中で、アスベストの定量下限は「1%」から「0.1%」に引き下げられ、分析は日本工業規格「JIS A1481」によって行うことが規定されました。
また、過去に行ったアスベスト分析結果の取り扱いについて、分散染色法による定性分析を行った結果アスベスト繊維が確認されなかった(分散色が確認されな かった)場合、アスベストが0.1%を超えて含有していないものとして取り扱うこことされており、分散染色法によりアスベスト繊維が確認されなければアス ベストの含有率は0.1%未満とし、新たに定量分析をする必要は無いとされています。

建材中の石綿含有率の分析方法について(基発第0821002号)詳細:PDF
建材中の石綿含有率の分析方法に係る留意事項について(基安化発第0821001号) 詳細:PDF

 

なお、上記通達の発表に伴って従来の分析方法である「基発第188号」および「基安化発第0622001号」は
廃止されました。

TEL:075-313-6791 担当:アスベスト診断士・市川(イチカワ) 

 

アスベスト試料の採取方法

吹付け材、保温材のようなやわらかい材料の場合・・・ 10cm3 程度を3ヶ所から採取
成形板などの比較的硬い材料の場合・・・・・・・・・・・・ 10cm2 程度を3ヶ所から採取

 

採取した試料の識別のために記録する項目例
建材名
建物、配管設備、機器などの名称及び用途
施工年及び建築物への施工などを採用した年
建物などの採取部位及び場所
試料の大きさ、採取方法及び採取年月日

 

試料の前処理(1次分析試料の作成)

450±10℃にて1時間以上加熱もしくは低温灰化装置による有機成分の灰化(有機成分試料の場合のみ
粉砕
目開き425~500μmのふるいを通してふるい分け

 

アスベスト・定性分析方法

 

X線回折装置による定性分析
一次分析試料を試料ホルダに充填
定性分析
回折パターンの判定(標準物質の回折パターンとの比較)

 

 

顕微鏡による定性分析
標本の作製(1試料につき9標本)
位相差顕微鏡による分散染色法
アスベストの分散色
アスベストの種類 屈折率nD25℃ 分散色
クリソタイル 1.550 赤紫色~青色
アモサイト 1.680 桃色
1.700 青色
クロシドライト 1.680 橙色~赤褐色
1.690 桃色
1.700 青色
トレモライト-アクチノライト 1.605 ゴールデンイエロー色
1.620 赤紫色
1.640 青色
アンソフィライト 1.605 ゴールデンイエロー色
1.618 赤紫色
1.640 青色

 

 

アスベスト・定量分析方法

二次分析試料の作成(1試料あたり3標本)
検量線の作成
定量分析(回折強度の計測)
測定結果の算出